2013/10/19 【笠原鉱山】 

  只見川と大鳥沢の出会いまでは駐車場から2時間で行けると思う。送電線の鉄塔から降りるのは少し危険。湖畔沿いのルートもわかりにくいところがある。大鳥 沢は広い河原になっている。鉱山の痕跡はあるが、年月が経ちすぎているので、面白い鉱物に出会えるかは微妙。福島県鉱産誌には「滝ノ沢」「医沢」「中の 沢」「舗の沢」「下の沢」などに分かれているとあるので、野宿しながらもう少し広い範囲を探索してみたい。山腹は急で岩場が多いので危険な場所も有り得 る。

矢印は送電線の鉄塔。出合に行くには湖畔に沿って進むのが常道。水位が高いと少し苦労しそう。泳ぐのが好きな人なら対岸の道路から湖水へ降りて川を渡ることも可能かもしれない。当日は水量は少ない時期だが、場所を選んでも腰のあたりまでの渡渉になっていたと思う。

2013/11/2【中荒沢】

 115ページに書いたモリブデン鉱山の探索に出かけた。銀山平のキャンプ場はもう閉鎖されていて、林 道も閉鎖されている。30分くらいで林道の終点。そこからも立派な遊歩道が大雪渓までつけられている。雪渓周辺は安山岩?が主体で、角礫岩などもあるが鉱 山ではなさそう。花崗岩は林道終点の少し先で終わる。

 モリブデンは花崗岩の石英に伴うことが多い。

河原の転石にモリブデン発見
河原の転石にモリブデン発見

2014/10/31【中荒沢】昨年見つけた転石のそばで鉱山を探したが、鉱山施設は見つけられなかった。写真のような鉱石はいくつか見た。石英の礫の間に輝水鉛鉱が挟み込まれている。川ずれが少ないので露頭は近いと思う。短波紫外線で白~クリーム色に発光する部分がある。

2015/11/7 【中荒沢】鉱山施設は見つけられなかった。花崗岩、安山岩、礫岩、蛇紋岩、が入り組んだ地帯。ホルンフェルスもあるかも。鉱石は石英礫の間を充填するように見える。沢の最上部にも花崗岩がある。この花崗岩の周辺にモリブデンを含む石英脈ができて、それが崩されて礫岩の鉱石になったのかな?前嵓の岩壁の中に鉱脈ができていたとすると探索は困難かも。

2016/7/19 【前嵓】石英脈を探しにいったが、不発。上部岩壁は安山岩。下部は角礫岩が入り込んでいる。礫の一部は石英質のものもあった。帰りに岩壁手前のやせ尾根下の崖から不明鉱物を採集した。

2017/6/20 【中荒沢】モリブデン鉱山の探索。前回、怪しいとにらんだ白い岩壁が石英かどうかを確かめにいった。結論は安山岩!岩壁帯も木がある場所が多く何とか行動できるがやはり危険。岩壁の基部に(花こう岩との境界部)に謎の広場があり少し怪しい。今回は黒沢へ向かって雪渓を下った。残雪を利用できるのは助かるが、薄い部分・不安定な個所があり注意を要する。

写真の中央の針葉樹(ヒメコマツの大木)付近が岩壁の上部で安山岩。

知玄社